三江線全駅下車の旅 1・2日目

8月上旬に三江線全駅下車をしてきました。今回はその旅行記です。

三江線は流石の私でも少ないと思えるレベルで本数が少なく、浜原・口羽間は4往復、その他の区間は5往復しか走っていません。その割に営業キロ108.1kmと長く駅も多いので、全駅下車の難易度が相当高い路線です。……と言っても普通列車が1日に3往復しか走らず駅間平均が6.4kmもあるどこかの宗谷本線音威子府・幌延間70.1kmに比べたらまだマシ。三江線は駅間平均3.2km。

今回は折り畳み自転車を購入し、初めて輪行をしました。駅から動ける範囲が徒歩の3倍くらいに広がるので、駅から少し離れた地区迄足を伸ばせますし、全駅下車に当たっては駅間を自転車ですっ飛ばせるわけです。勿論駅間を歩いたことは何度もあるのですが、徒歩だと目の前に視界は広がっているのに全然進まない、つまんない、早く着け、という思考になるんですよねえ。折り畳み自転車があれば……と何度思ったことか。

というわけで念願叶っての輪行となりましたが、輪行なりの問題点も分かりました。それは記事の中でということで。

本当は三江線全駅下車だけする予定だったのですが、「どうせ往復の交通費掛けるなら滞在期間伸ばした方がお得じゃね?」金欠学生の思考に陥り、伸ばせるだけ伸ばしました。増えた時間は三江線沿いの観光に充てるわけもなく、輸送密度が低く先行きが怪しい中国山地の路線を攻略することにしました。

尚、駅自体の紹介は掲載駅一覧より各駅のページをご覧ください。


いきなりだが

 

ムーンライトながらの席取れなかった。

三江線全駅下車の旅 1・2日目
9391M 快速ムーンライトながら 大垣行 @小田原

小田原から乗る予定だったので小田原から乗る日の1ヶ月前の朝に予約したのだが、良く考えたら前日に東京発の人が予約してるんだから取れるわけがないほんっと頭が悪い。ムーンライトながらも91・92号復活させて💢

かと言って事前に組んだ緻密で余裕の無い旅程には何が何でも従わなければならないので、日程を変更することも無く、指定席をお持ちでないお客様はご乗車になれませんアナウンスを聞きつつご乗車になるのだった。沼津辺り迄デッキに座り込み、その後は空いている席に着席。何だかんだで席空いてる。乗車率は80%くらい。小田原から座ってもいいのだが、検札が来て「券無いっす」「座るな」という遣り取りをするのも面倒だし、僅かながら沼津辺りからも乗ってきてしまうので、暫く経ってから着席。

ながらでは4時間くらいしか寝られなかったし、午後はローカル線(←起きていたい)での全駅下車(←寝過ごすのは許されない)が控えているため、大垣から姫路迄西進する列車内は全部寝た。何度も通ってるし。

三江線全駅下車の旅 1・2日目
939D 姫新線 普通 余部行 @姫路

時間が余っていたので余部行に乗り播磨高岡で下車。姫路の観光をすることなく駅数を稼ぐ貪欲さ。まあ姫路で待ってたところで滞在時間が12分から29分になるだけなので結局どこにも行けないのだが。

三江線全駅下車の旅 1・2日目
(左奥:53D 智頭急行 特急スーパーはくと3号 倉吉行)
左:74D 智頭急行 特急スーパーいなば4号 岡山行
右:2827D 姫新線 普通 津山行
@佐用
3列車が交換。

いよいよ本格的に駅巡りを開始。先ずは西勝間田。早くもここから輪行。そして人生初の輪行である。
心配していた組み立ては5分ちょっとで終了し安心していたが、輪行袋はどうすりゃいいんだという問題が発生。ザックに空き容量は無いし汚れそうなので入れたくない。結局上の蓋で挟むことにした(伝われ)。但し一々紐の長さを調節しなければならないので若干面倒。未解決問題である。

因みに姫新線の輸送密度(平成28年度)は以下の通り。(出典:データで見るJR西日本

姫路~播磨新宮 7,156
播磨新宮~上月 935
上月~津山 435
津山~中国勝山 888
中国勝山~新見 326

上月以北は輸送密度が低く雲行きが怪しくなる。「本格的に駅巡り」というのはそういう意味。

駅前の黒坂簡易郵便局で旅行貯金をし、(滅茶苦茶暑いことを除けば)無事に勝間田に到着。自転車の解体も5分ちょっとで終了。人生初の輪行は無事成功裡に終わったのであった。まあ又直ぐに輪行があるのだが。
余談だが、駅巡りをする序でに旅行貯金もしている。旅行貯金のために旅行したことは無いので、何と無くやっているという感じ。然し「旅行貯金をするために郵便局に行けば気軽に地元の人と会話が出来る」という利点に最近気付き、やってて良かったとは思っているし、今後もだらだら続けようとは思うようになった。駅に人が居なくなってしまった今日、郵便局には必ず人が居て有り難いものである。小さな駅でも駅前に集落があれば大体郵便局が在るという郵便局ネットワークには畏れ入るばかり。駅員のみならず郵便局すらも撤退する時代になりませんように……。

勝間田から乗車して楢原で下車し、美作江見迄輪行。
姫新線が道路を跨ぐ地点では道路の拡幅工事が行われていた。線路も若干付け替えたらしい?(忘れた)

三江線全駅下車の旅 1・2日目

三江線全駅下車の旅 1・2日目

美作江見からは津山三浦→(輪行)→美作加茂高野→(輪行)→東津山美作千代→(輪行)→坪井美作追分新見岩山と移動。
姫新線姫路・津山間と因美線は今回全駅下車の対象にはしていないので、余った時間で出来るだけ小さな駅を回りました。夕方からは姫新線津山・新見間の全駅下車を開始。

今日の宿は岩山駅。夜になっても暑くて寝袋を掛けられなかったのは誤算。こんなに暑いとは。お蔭様で、肌の露出部に虫除けスプレーを掛けて寝たもののやっぱり刺されるという結果になった。はあ。

 

本日の総輪行距離(地図に基づく)

西勝間田→勝間田 2.9km
楢原→美作江見 3.6km
三浦→美作加茂 3.7km
高野→東津山 4.3km
美作千代→坪井 2.8km

計17.3km


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