〔韓国〕京釜線 覚渓
覺溪 각계 /kakʔke/ カッケ
現在営業中のKORAILの駅の中で、最も本数の少ないのが当駅。下りは朝の慶北線直通栄州行きの1本のみ、上り列車は全列車通過と、極限まで本数が減らされています。JRならともかく、乗降客数が1日数十人の駅でも容赦無く休止にするKORAILが何故この駅を維持し続けているのか、謎です。
しかも有り難いことに、無人駅なのは勿論ですが、列車発着時のみ解錠しにくる係員も見当たりませんでした。つまりは自由にホーム上を散策出来るのです。加えて、一切停車列車の無い上りホームも閉鎖されておらず、自由に上がることが出来ます。有人駅だと列車発着時以外はホームに上がらせず、一部の無人駅でも係員を配置してまでホーム立ち入りを管理するKORAILが、高速線を除けば韓国一の重要幹線である京釜線にある駅をこれほどまでに放置しているのも、謎です。オタクとしては有り難いのですが。
更なる特徴として、現行のローマ字転写方式(文化観光部2000年式)の前に使用されていた転写方式(文教部1984年式)で書かれた駅名標が残っています(「駅名標」参照)。これも営業中の駅では極めて珍しい。
下車したのは私1人で、乗車客は居ませんでした。朝7時にして「終電」が行ってしまったので、約1時間待ち、駅前を発着するバスに乗車して永同駅へ向かいました。

駅入口(下りホーム)

駅入口(上りホーム)

待合室

駅名標。「覚渓」のローマ字転写は更新されていますが、「深川」と「永同」は旧来の方式で書かれています(現行の方式ではそれぞれ「Simcheon」「Yeongdong」)。因みに裏面は更新されておらず、「覚渓」も「Kakkye」のままです。

待合室内1

待合室内2

駅構内

釜山方

ソウル方

駅前(下りホーム)

駅前(上りホーム)
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