中国鉄道旅行記2020 11~14日目
2020年1月18日(11日目)
これまでのお話:ウルムチ駅で成都行きの列車に乗り遅れ、市街地へ逆戻り。春節直前のため、蘭州方面の列車は軒並み満席。果たして砂漠を越えて新疆ウイグル自治区を脱出することは出来るのか……
一先ず出来るだけ蘭州方面へ戻ろうということで、切符が取れたハミへ。逆に言えば、ハミから先の切符が未だに取れない。
BRTの文化宫停留所からウルムチ南駅方面のバスに乗車。
文化宫停留所の内部。写真撮ってたら係員に怒られたので景色撮ってるだけだと逆ギレした。この通り噓なんですけど
ウルムチ南駅手前でバリッと大きな音がしたので何かと思ったら、何と乗用車と衝突していた。
大した案内も無く、他の乗客も何事も無かったかのように歩いて駅へ向かうので、私も付いていった。野次馬みたいなことをしていたのが意外に私しか居なかった。
ウルムチ南駅からお高い動車で2回目のハミ駅到着。ウルムチから約500km、蘭州まで約1300km。1回目に引き続き同じ热烈欢迎を受けた。
砂漠を越え西域から帝国へと入る手段を探すため、バスターミナルへ。
バスターミナルに入ると、パスポート見せろ、何にし来たなどとここでも係員から热烈欢迎を受けたが、その割に大した距離のバスが無く、敦煌辺りまで行くバスもすぐには取れない。
若い係員は状況を理解して同情してくれたようで、治安維持業務の一環とはいえ宿泊可能なホテルを探してくれるそうなので、任せることにした。相変わらず列車の席も取れないので、宿泊は避けられないと判断。
高いところは嫌とだけ条件を指定したところ、近くの香芝丽酒店というホテルに案内された。確か1泊150元前後(2,500円くらい)でそれほど安いわけではなかったが、他のホテルを探してくれと要求する気力も体力も無かったので、そこにした。手続きに30分も掛かったのだが、調べてみるとどうやら本来は外宾お断りだったらしい。貴重な体験。
これまでも頻繁に中国鉄道アプリで空席状況を確認しており、一瞬席が空いた!と思ったら手続き中に売り切れを繰り返していたのだが、夜になって遂に2日後の蘭州までの切符を確保! 午前1:50発!! 無座!!! 絶対つらい!!!!!
2020年1月19日(12日目)
1日中何も予定が無かったのだが、著名な観光地があるわけでもなく、前日にバスターミナル探しで市街地を歩き回っており、身も心も疲れ切っていたため、1日中ホテルで広東語を勉強していた。
2020年1月20日(13日目)
K4352
哈密発01:50 蘭州着18:50 無座 ←いまここ
(直通↓)
蘭州発19:10 成都着07:52(+1) 硬座身 体 的 限 界 旅 行(通路で寝ました)
ともかく、新疆ウイグル自治区からの脱出に成功。 pic.twitter.com/urzj3Qdf1P
— 浜床丹出版(仮) (@Hamatokotan) January 20, 2020
ちなみに本来の予定では、17日ウルムチ22:28発、19日成都8:53着とぶっ通しで34時間半乗車予定だった。車内で2連泊してみたかったなあ。
2020年1月21日(14日目)
成都出身の友人が丁度帰省していたため、街中を案内してもらった。本来は2日前の予定だったのだが……。
天府広場。奥には毛沢東像がある。
宽窄巷子。綺麗に整備された古い街並み。
一品料理の数々。
四川省に来たからには絶対麻婆豆腐を食べて帰りたい!!と要求して連れていってもらった。成都での一番の目的を達成。
私の慌ただしい旅程に合わせて、春節で帰省中にもかかわらず付き合っていただいた友人と別れ、成都南駅へ。成都滞在時間は8時間半。
成都南駅前の路線バス駐車場。
D4271 動車 @成都南
本来は重慶と貴陽にも一瞬立ち寄る予定だったが、ウルムチ駅乗り遅れ事件のせいで時間が無くなったため、そのまま桂林へ。